石材事業のスタッフブログ

Stone Diary

2010331

お墓の"カタチ" Vol.17 「古き良きディテール」①

皆様こんにちは。
設計担当の齋藤です。

湘南平のソメイヨシノも色付きはじめ・・・・・
そろそろ、真新しい制服やスーツ姿を多く見かける季節ですね。

十数年前の新入社員の頃を思い浮かべながらの十七回目・・・。

今回もちょっとお付合い下さい。

さて・・・・・、
今回から数回にわたり、「古き良きディテール」と題しまして
和型墓石を中心に古くからあるお墓の細部(加工)について
私なりの"勝手な(笑)"解釈ですが、ご紹介していきます。

第一回目は・・・
和型墓石の棹石上部の加工"香箱"についてです。

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皆様もご存知の通り、和型の高級型墓石の加工の一つで
ある"香箱"ですが、その名称の由来は、香道の道具を入れ
る箱の形と似ているからと言われております。

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なるほど・・・・・

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そーいわれてみれば・・・・・

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お香は、仏教の伝来と共に香木が日本に伝わり、当初は
仏前を浄めるための供香として用いられ、心身を浄めるた
めの塗香としても使用されたそうです。

そして、江戸時代後期に全盛を迎えた"お香"は香りを
楽しむ文化として貴族から一般庶民へ普及していった
のだそうです。

でも・・・どーして、"香箱"なんでしょう・・・?

たぶん・・・、先人は前述での仏教的な意味合いと貴族の
楽しみであった"お香(香道)"の道具箱の形を模すことに
より、墓石に清らかさと高級感を出したかったのではない
でしょうか。

香箱加工特有の曲線って、本っ当~に!美しいですよね~

ん~、たしかに・・・・・

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似てます・・・よね・・・

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そーいえば、墓前に供えるお線香も"お香"の一種ですよね~

うーん、お墓の形も奥が深い~~~。

それでは、今回はこの辺で・・・・・。
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ちなみに、この姿も"香箱"と言うんだそうです・・・・。

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