2010419
お墓の"カタチ" Vol.18 「古き良きディテール」②
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皆様こんにちは。
設計担当の齋藤です。
4月も中旬を過ぎたのに・・春らしくない日が続きますね~。
だからでしょうか、なかなか私の頭の中も冴えないのは。
あ~っ、それはいつものことですかね・・・(笑)
トホホ・・・ということで、十八回目・・・。
今回もちょっとお付合い下さい。
さて・・・・・、
前回よりはじめました「古き良きディテール」シリーズ2回目は、
棹石の下にくる上台に主に加工する"須弥壇亀腹"(シュミダン
カメバラ)についてです。
私供は普段「切出亀腹」と言っておりますが、正式には"須弥
壇亀腹"なのだそうです。
皆様もご存知の通り、これも高級和型墓石の加工の一つです。
でも何だか難しい名前ですよね~。
まず、"須弥壇"とは・・・、
帝釈天の住むという"須弥山"(シュミセン)を形どった、仏教寺院
に於いて本尊を安置する場所で、仏像等を安置する為に一段
高く設けられた場所のことだそうです。
↑ 下の台のような部分のことです。
↑ 仏壇の下の部分のことも、そう呼ぶそうです。
う~ん、"須弥壇"とは仏教に古くから関係するものだということ
は何となく分かりますよね~。
次に、"亀腹"ですが・・・、
社寺建築の基礎の工法で、亀がひっくり返ってお腹を見せてい
るような形状から、その名が付いたそうです。
↑ 下の白い部分のことです。
ということは・・・・・、
とても崇高な一段高い"壇"に、縁起の良い"亀"が上に乗った
形状の、(超~!!)崇高な台に棹石を祀るということになりま
すよね~ (たぶん・・・・)
先人の仏様を尊ぶ心が、この形に表れたのかもしれませんよね。
この曲線と直線の組合せが"絶妙~"で美しいですよね~
先人のセンスの良さには本当に脱帽します。
でも・・・・・、
な~んで、亀"腹"なんでしょう~???
私的には、亀"背"で・・・須弥壇の上に亀が乗っていて・・・・
棹石を背負っている方が、しっくりくるというか・・・
キレイな感じがするのですが・・・。
呼び方は「カメセ」よりも「カメバラ」の方が・・・確かに・・・・・
う~ん、奥が深い~~~。
やっぱり・・・"お腹"なんでしょうかね~??
ちなみに、私は "醜三段酒腹" です。 トホホ・・・・。