石材事業のスタッフブログ

Stone Diary

2015824

工 場 の お 仕 事 ~家紋ゴム切り編~

どうもこんばんは、工場の沼田です!!★

 

またお逢いしましたね奥さん

 

 

え?俺がもうブログ書かないと思ってたんですか?

 

 

安心してください、書いてますよ!!

 

 

ええ、さてですね、今回は俺もちゃんと仕事してるんだぞ!!

ってところと少しでも石材や墓石なんかに興味を持っていただきたいな~ってことで、ちょっとがんばっちゃいましたよ★

 

 

それでは、今回は家紋のゴム切りの様子を紹介していきたいと思います。

 

 

以前にもS室長執筆、師匠(工場長)主演のブログ、

『トシちゃんの一日・・・vol.2 』

にて、師匠がゴム切りをしている様子がチラっと紹介されているのですが、

今回は「家紋のゴム切り」にフォーカスを絞ってお送りしたいと思います★

 

 

さて、なぜ石材に字や模様を彫るのにゴムを切るかというと、サンドブラストを使用する際の養生のためです。

サンドブラストというのは石材が彫れてしまうくらいの強い勢いで砂を噴射する機械です。

サンドブラストで砂を吹いた際に、彫らない部分に砂が当たらないようにゴムを貼り付けておくわけです。

塗装で例えると、塗料を塗らない部分にマスキングテープをつけておくのと同じような感じですね。

 

 

え?何言ってんだか全然わかんないですか!?

 

 

そうでしょうね★

ええそれじゃあ参考までに、以前のS室長執筆、師匠(工場長)主演のブログ、

『トシちゃんの一日・・・vol.3 (最終回)』

をご覧ください★

師匠がサンドブラストで字彫りをしている様子がわかりやすく記されております★

 

 

まあ、とにかく今回は我々が行っている重要な仕事"ゴム切り"の様子を紹介しますよ★

 

ああ、工場ではこんなこともやってるんだな~★

ぐらいの気持ちで見守っててやってください★

 

それでは、やってトライ!!★

 

はい、まずはこんなものを用意しました。

 

DSC_9627.JPGのサムネイル画像

 

家紋の描いてあるゴムシートと花立です。

ちなみに、家紋は日本で一番使用頻度が高いと言われている『丸に違い鷹羽』を切っていきます。

 

DSC_9630.JPGのサムネイル画像

 

ゴムシートは、裏面がシールになっていて貼り付けることができます。

 

DSC_9632.JPGのサムネイル画像

 

花立は、読んで字の如く、お墓に花を飾るための小物です。

 

DSC_9634.JPGのサムネイル画像

 

それでは、まず花立をジェットヒーターで温めます。

 

温めることによってゴムの貼り付き具合がよくなるのです。

 

DSC_9635.JPGのサムネイル画像

 

ゴム自体もかる~く温めます。

 

DSC_9638.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像

 

次にこのカッターを使っていきます。

一般的に"デザインナイフ"なんて呼ばれることもあるものです。

このカッターでゴムを切っていくわけです。

 

DSC_9639.JPG

 

まずは、ゴムを石(花立)に貼り付けます。

ゴムの剥離紙の真ん中あたりにカッターで切り込みを入れ、剥離紙を剥がします。

 

DSC_9640.JPGのサムネイル画像

 

DSC_9641.JPGのサムネイル画像

 

ゴムの貼り付け位置を決め、剥離紙を少しずつ剥がしながら、空気が入らないようにゆっくりと丁寧に貼り付けていきます。

 

DSC_9642.JPGのサムネイル画像

 

ゴムを貼り付け終わったら、ゴムハンマーで叩きます。

やはりこれも、ゴムと石を密着させ、貼り付きをよくするために行います。

 

 

さあ、家紋を切るぞ!!

 

 

 

といきたいところなんですが・・・。

 

DSC_9643.JPGのサムネイル画像

 

焦らないでください!!

"さしがね"と"ボールペン"で額を描いていきます。

 

DSC_9644.JPGのサムネイル画像

 

こんな感じですね。

ちなみに、この"さしがね"と"ボールペン"で線を引く方法には、師匠(工場長)直伝の奥儀があるんですが、

それはまた次の機会に紹介しますね。

 

 

Coming soon...!!

 

 

つづけます。

 

DSC_9645.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像

 

さらに、"コンパス"を使います。

学生時代なんかによく使ったアレです。

 

DSC_9646.JPGのサムネイル画像

 

そして、写真のように額飾りを描いていきます。

・・・あああ、ちょっと写真だと薄くて見にくいですね。

すみません。

 

これで額の下書きは完成です!!

 

それでは、ゴムを切る前にちょっとチェックをしたいと思います。

 

DSC_9647.JPGのサムネイル画像

 

写真中央付近の2つの三角形の部分がおわかりいただけるでしょうか?

 

本来は、この2つの三角形は同じ大きさなのですが、機械で家紋を描く際にややずれてしまい、

大きさが写真のように変わってしまっているのです。

 

この部分は、同じ大きさになるように修正して切っていきます。

 

そうです、最後はやはり人の手なんです!!

 

DSC_9650.JPGのサムネイル画像

 

そして、この部分も本来、一直線に揃わないといけないのです、若干バラついています。

この部分も、さしがねをあてがって、一直線に揃うように修正して切っていきます。

 

また、サンドブラストの砂が入らないような細い線やサンドブラストのエアの勢いで剥がれてしまうような小さい部分などもあります。

そのような部分も、本来切る線の内側や外側にずらして切り、大きさを修正していきます。

  

そうです、ゴム切りの際は、

ボールペンの線の内側を切るか、外側を切るか、

はたまた真ん中を切るかの

コンマ数mmの世界で戦っているのです!!

 

 

それではいよいよ切ってみます!!

 

 

・・・とその時、

お忙しい師匠が、奇跡的に一瞬手が空いたようだったので、

恐れ多くもゴム切りをしている私めの姿を撮影していただくことにしました★

 

 

その写真がこちらです!!↓↓↓

DSC_9652a.jpg

どうです奥さん!!

構図、ホワイトバランス、露出値など、どれをとっても最高の1枚に仕上がっています!!

さっすが、師匠です!!

ちなみに、写真左上の"なにか写ってるもの"師匠の指です。

これもやはり被写体や背景などの遠近感を出すために"敢えて"撮影したものです!!

 

 

・・・たぶん。

 

なにはともあれ、

 

師匠、お忙しいところありがとうございました★

 

 

・・・とまあ、こんな感じで普段ゴム切りしてますよぉ~★ってことがわかっていただければ幸いです。

 

そして、すべて切り終えたら、今度は不要な部分のゴムを剥がしていきます。

 

DSC_9658.JPGのサムネイル画像

 

この"きり"を使います。

 

DSC_9656.JPGのサムネイル画像

 

このように、ゴムにきりを突き刺して丁寧に剥がしていきます。

 

DSC_9659.JPGのサムネイル画像

剥がし終えたら、再びゴムハンマーで叩きます。

 

そして・・・、

 

DSC_9660.JPG

 

ジャンジャジャ~~~ン!!

 

これでゴム切り完了です!!

 

DSC_9662.JPG


先ほどの、不揃いな三角形やバラつきもしっかりと修正できました★

 

 

といったところで今回はこのへんで・・・。

 

 

お相手は工場の沼田でした★

バイバ~イ★(FMラジオ風)

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